フォトアルバム
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月夜

月夜

冬と共に訪れた幕切れに
風さえも凍る夜は
何もかもが止まっているようで
優しく透き通った空を見上げると
月だけが ゆっくり静かに動いていた

月光が暖かく僕を包み込む
何か僕に語りかけているような錯覚に戸惑ったけど
その輝きは確かに何かを伝えてくれた

流れ星が流れ 粉雪が天から降り注ぎ始めた

何もかもが動き出したようで
僕の心も ゆっくり静かに動き始めた

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10年位前に書いたものです^^;
今の仕事をしていると辛い出来事などで落ち込み、前へ進めなくなっている方と出会うことがよくあります。
傷ついたときは休息も必要です。じゅうぶん休んだ方は勇気を持って新しい一歩を踏み出してみたら良い発見があるかもしれませんね。

ただなんとなく空を見上げた

久しぶりに流れる雲を見た

なんだか懐かしく すがすがしくなって

思いつめていた気持ちが雲のように

軽く流れて行った

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かなり若い頃に書いたやつです^^;

なかなかブログを更新する余裕がないのでとりあえず載せてみました。

暑い日が続くので、今はなかなか流れる雲をのんびり見たいという気にはなれないですね(笑)

『横道』

『横道』

決められた道を進むのが優等生だと教える世の中で
横道にそれるのはリスクがありすぎる

わかってはいるんだけど・・・・

僕は 横道それまくりさ
 スリルいっぱい 愛情いっぱい
難しいことは よくわからないけど
 人を愛することが 大事なことくらいわかるよ

なんか 横道って悪そうだけど
 魅力いっぱい 真実いっぱい
エラソなことは 言いたくないけど
 人に愛される 喜び忘れたくないね


明日も同じ仮面つけてりゃやり過ごせる世の中で
横道にそれるのはリスクがありすぎる

わかってはいるんだろうけど・・・・

みんな 横道それまくろうよ
 結果オーライ 愛情いっぱい

いろんな嘘に 惑わされたって
 人を愛することが 大事なことくらいわかるね

不安な夜に 負けそうになっても
 人に愛される 喜び忘れたくないね

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ずーーっと前に書いたものです。
メロディつけてアカペラで人と歌ってました。
能天気でした(笑)

寂しい夜

『寂しい夜』

今夜もありがちな寂しい夜

ポツンポトポト雨の音

明日は晴れるといいな

同じ寂しい夜でも星が見えると

何か違うんだよね

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若かりし頃、某ローカル誌に投稿して
ボツになった詩です(笑)

月や星を眺めるのが好きでした。
なんだか寂しい夜に月や星が見たくて、
でも雨が降っていて見えない。
ああ青春の一ページ。

早く梅雨が明けるといいですね。

歌う男

『歌う男』

来る日も来る日も

男は大好きな歌を歌いました

楽しい日も悲しい日も

男は歌い続けました

恋人に裏切られた夜も

男は自分を裏切ったりはしない

歌を一晩中歌いました

歌ってるときが何よりも

一番幸せだから

男は今日も歌います

~~~~~~~~~~~~~~~~

20代前半のときに某ローカル誌に載った詩です(笑)

当時は週に4日以上カラオケに行くほど歌好きでした。

長男が生まれてからは一回も行ってません(笑)

環境で人は変わるものですね~

『星がまたひとつ』

Hoshimata

みー君は、とっても無邪気な猫君。今日も空を見つめて何か考えています。

「早く星が見たいなぁ。夜はまだかなぁ」

と、みー君はどうやら星が見たいようです。みー君には夢があります。

それは、あのキレイな星となって空から地上を見下ろしてみることです。

ある日、みー君はお隣のタマ君に相談をしに行きました。

「ねえタマ君、星になるにはどうしたらいいの?」

タマ君は少し考えたあと

「海にいるヒトデ君に聞けばわかるんじゃないかな・・」

と答えてくれました。

「ヒトデ君かあ~。よしっ!」

と、みー君はヒトデ君を訪ねに行きました。

運良くヒトデ君は海岸で日光浴をしていました。

「やあ!ヒトデ君、ボクは星になりたいんだけどどうすればいいのかなぁ?」

みー君が質問するとヒトデ君は

「そんなことならボクらの王様に聞けばわかると思うよ。よし!ボクが王様の所まで連れてってあげるよ!」

と言い海の中へ案内しようとしました。

これは困った、みー君。みー君は水が苦手なのです。

「あの~ヒトデ君・・ボク水ダメなんだけど~・・・」

と、困ったかんじのみー君。

「ははは!心配することないよ。水の中でも息が出来るよ。今のボクは亀さんでキミは浦島太郎さ!」

ヒトデ君が説明してくれました。

みー君とヒトデ君は海を深く深く潜っていきました。

やがてキレイなお城が見えてきました。

「さあ!あそこだよ」

とヒトデ君が五本ある手の一本で指してくれました。

お城に着くと早速みー君は王様に星になりたいということを言いました。

「ほほお!みー君は星になりたいのか。我々ヒトデ族はあの星のかけらなんじゃよ。みー君を星にすることは、いともたやすいことじゃ!」

王様の一言でみー君大喜び。早速、星にしてもらいました。

今のみー君はとっても幸せです。

あのキレイな星となって空を飛んでいるのですから。

「わーい!星になったぞぉ~。うっれしいなぁ~。ボクが星を見て星になりたいと思ったように今度はボクを見て星になりたいと思う人がいるといいなぁ~」

と、夢をふくらませ、また一段と輝きを増していくみー君を見た王様は満足そうに海深くへと帰って行きました。

(中学生のときに書いたやつです^^;)

太郎と次郎と花子 3 ~後悔~

包丁を握る花子と血まみれの太郎と次郎。

この状況になるまでのいきさつはというと・・・

太郎は久しぶりに予知夢を見た。
内容は次郎が殺されるというものだった。
犯人までは夢に出てこなかったが、とりあえず次郎が殺されるのを阻止するために太郎は次郎宅を訪れたのだった。

次郎宅へ着きチャイムを鳴らす。
家の中の電気はついているが出てこない。
「遅かったか・・・」
玄関の鍵は閉まっていたので太郎は庭に回り込み、落ちていた大きめの石で窓を叩きわった。

ものすごい大きな音がしたが構わず太郎は家の中に入り込んだ。
2階のほうから声が聞こえてきた。

「やめろ・・・花子・・・・」

太郎は急いで2階へと上がった。
そこには腹を刺され血を流している次郎と包丁を握っている花子がいた・・・。

「次郎ちゃん、あなたが死ねば財産は全部私のもの。保険金もおりるわ。愛する私のために死んでよ・・・」

狂気じみた表情を浮かべた花子は深手を負っている次郎に包丁を振りかざしていった。

「やめろ!!」

太郎は必死で二人の間に割って入った・・・。

「ううっ・・・」

包丁は太郎の左腕を切り裂いていた。

「太郎ちゃん?なんで太郎ちゃんがここにいるのよ・・・・」

「次郎が殺される夢を見たんだ・・・まさか花子が・・・・くそぉ!」

「邪魔しないでよ太郎ちゃん。勝負は私の勝ちよ。私が一番金持ちになるのよ!」

「は・・花子・・・・その為に僕と結婚した・・・の・・・か・・・・」

苦しそうに、悔しそうに次郎が言った。

「しゃべるな次郎!じっとしてろ!」

「もう手遅れよ!太郎ちゃんも殺してやるわ!」

襲いかかる花子。とっさに太郎は身をかわし花子の包丁を奪いとった。

パトカーのサイレンの音がしてきた。どうやらさっき窓を割った音に驚いた住民が通報したらしい。

「くっ、時間がない。許せ花子!」

「た・・太郎・・・や・め・・」

「キャーーー!!」

次郎の弱々しい叫びも届かず太郎の刃は花子を貫いた。

ガクッとうな垂れる花子・・・。

「なに・・よ・・・なん・・な・・のよ・・・。二人・・とも・・・だ・・いっ・・・き・・らい・・」

憎しみの表情を浮かべ花子は息絶えた。

「太郎・・・君を・・・まきこんじゃった・・・ね・・・ゴメン・・」

「大丈夫だ。俺たちはまだ終わったわけじゃない!また過去に戻ればいい!」

「そ・・そっか・・・・腕、痛いで・・・しょ?血が・・いっぱい・・・出てる・・・よ・・・」

「バカか。お前のほうが痛そうだぞ明らかに・・・・あのな、儀式には自分の血が必要なんだよ。刺されてちょうど良かったってもんよ」

「僕・・もう・・ダメみたい・・・・また・・・過去で・・会おう・・・・ね」

静かに次郎も息をひきとった。

「お前たちを誘ったばっかりに・・こんなことに・・・。今度は記憶ごと過去に戻るのは俺一人だけだ・・・・」

そして儀式を行った。

意識が薄れ、やがて戻った。


「えー、みなさんも無事成人の日を迎えることが出来たことを心より祝福いたします」

見覚えのあるオジサンがマイクで話している。

太郎は次郎と花子を見てみた。
退屈そうに、オジサンの話を聞いている。

「ま、いいとするか・・・・」

その後、太郎は次郎と同じ作戦を試みた。
もちろん太郎はヒット曲を量産する若き天才プロデューサーになった。

富と名声を手にいれた太郎に花子は急接近してきた。

花子はカフェに太郎を呼び出した。

「ねえ太郎ちゃん。私ね太郎ちゃんの事がずっと好きだったの。私じゃダメ?」

「花子、お前は次郎の事が好きじゃなかったのか?」

「え?次郎ちゃん?冗談でしょ。次郎ちゃんはただの友達だよ」

「・・・ごめん花子。俺もお前を友達としてしか見ることが出来ないんだ・・・それじゃ仕事があるからまた!」

そう断ると太郎は勘定をすませ足早に店を出た。

まだ僅かに花子を好きな気持ちも残っている・・・

そして次郎を刺した花子の本性・・・・

花子に切りつけられた痛み・・・

花子を刺したときの感触、悲鳴、憎しみの表情、あらゆる記憶がよみがえる。



「俺は何度過去に戻っても満足なんて出来ないんだ・・・・・」


過去に戻っても記憶までは消すことの出来ない太郎は唇を噛みしめ運命を呪った。

過去に戻ることで太郎が手に入れたものは富と名声と・・・・

後悔だった。

(おわり)

太郎と次郎と花子 2 ~転機~

時間は夜の11時55分。
花子はすでに念じはじめていた。

「余裕をもって5分前から念じとけば大丈夫ね。過去に戻りたい戻りたい・・・」

さて次郎はというと。

「過去に戻れたら最高だなあ!いろいろ計画を立てとかなくちゃ!」

1時間前から妙なテンションでスタンバっている。

そして時計の針は12時ちょうどをさそうとしている。
必死に念じる次郎と花子。

12時になった瞬間、次郎と花子は真っ白な光に包まれた。
意識が薄らいでいく・・・

そして徐々に意識が戻ってきた。

「えー、みなさんも無事成人の日を迎えることが出来たことを心より祝福いたします」

見覚えのあるオジサンがマイクで話している。

「あれ?成人式会場??」

次郎はキョロキョロまわりを見わたしてみた。
同じく太郎と花子もキョロキョロしている。

どうやら5年前に戻ったようだ。

オジサンの長い話が終わり解散となり三人は急いで駆け寄った。

「すごいよ太郎ちゃん!本当に過去に戻れたんだね!私、夢を見てるんじゃないよね?」

「うん、うまくいったみたいだ。もっと過去でも良かったけど、まあいいか」

「僕は5年前でも満足だよ!人生やり直すぞー!」

「どうせなら誰が一番満足できる人生を歩めるか勝負しようぜ!」

太郎が提案した。

「うん、賛成!!」

そして三人は再出発を誓い別れた。

別れ際、太郎が次郎を呼び止めた。

「実はな俺、花子が好きなんだ。俺、絶対出世して花子を振り向かせたいんだ」

「そっかぁ、太郎なら大丈夫!うまくいくよ絶対!」

「サンキュ!お互い頑張ろうな!」

それから一年の歳月が流れた。

一番出世したのは次郎だった。
次郎は過去に戻る前に綿密に計画を練っていたのだ。

本来ならば未来でヒットしているはずの歌謡曲を自分の作詞作曲だと言って
レコード会社に売り込むという計画だった。
もちろん計画は思惑通りに進み次郎はミリオンヒットを連発する
若き天才プロデューサーという地位にまでのぼりつめていた。

「したたかな奴だな・・・」

過去に戻ったものの特に変化のない毎日を送っていた太郎はつぶやいた。

そして太郎にとってショックな事が起きた。

次郎と花子が電撃入籍したのだ。
花子の熱烈なアプローチに次郎が押されてしまったというのが本当のところだ。

太郎はショックだったが暖かく二人を祝福した。

「次郎、お前が一番満足のいく人生を歩んでいる。勝負はお前の勝ちだ」

「太郎、ごめんね。太郎が花子のこと好きなの知ってたのに・・・」

「いいんだ、花子がお前を選んだんだからな」

そして更に一年の歳月が流れた。

場所は次郎と花子の寝室。

そこには包丁を握った花子と、血まみれの太郎と次郎がいた・・・・

(つづく)

太郎と次郎と花子 1 ~希望~

太郎と次郎と花子の三人は幼なじみで大の仲良しだった。

三人とも大人になり、それぞれ25歳になっていた。
久しぶりに三人は会うことになり思い出話に花が咲き楽しい時間をすごした。

みんな大笑いしていたが急に太郎が真顔になり、しゃべりだした。

「お前ら人生に満足してるか?・・・俺は満足してない」

いきなりの太郎の発言に次郎と花子は困惑した。

「何よ急に・・・そりゃ私だって満足はしてないけど・・・」

「僕も毎日が退屈だよ・・・」

花子と次郎が答えた。

「そうだろ?過去に戻ってみたいとか思わないか?」

「タイムマシーンとか?なんだか漫画みたいね、あはは」

「僕、そんな話好きだよ!過去に戻れたら、ああしたいこうしたいってよく考えるよ!」

話に盛り上がろうとする次郎と花子を止めるように太郎がしゃべりだした。

「漫画とか夢とかじゃ・・ないかもしれないんだ・・・・・」

「え?どうゆうこと?」

「実は俺、実際に起こることを夢で見ることがあるんだ・・・」

「ああ予知夢だね、僕知ってるよ」

「今まではどうでもいい内容の予知夢だったんだが、昨夜見た夢はすごかったんだ・・・」

あまりに太郎が真剣に話すので次郎と花子も興味がわいてきた。

「ど、どんな夢だったの?」

「聞いて驚くなよ・・・」

「もったいぶらないでよ~」

「過去に戻れる方法がわかったんだ。儀式ってやつが」

「・・・・・・・・・・・・」

しばしの沈黙。

「まさかぁ、ただの夢だよ。過去に戻れるわけないじゃん」

花子は全く信じない。

「いや、でも本当だったらすごいよ!僕、過去に戻りたいよ!」

次郎はまんざらでもないらしい。

「今までの経験上、これは予知夢だなってわかるんだ。その儀式を行って過去に戻った瞬間に目が覚めたんだ」

「・・・・・・・」

「信じる信じないは勝手だ。もし俺を信じ過去に戻りたいと思うんだったら今夜の12時に心の中で過去に戻りたい!って強く念じていてくれればいい。それだけだ・・・俺が儀式を行いお前たちも一緒に過去につれていってやるよ」

「うーん、まだ半信半疑だけど私も過去に戻りたいからやってみる!」

「僕もだよ!12時に念じとけばいいんだね!」

「そういうことだ。今度会うときは過去の世界だ」

三人はそれぞれの思惑を胸に別れた。

(つづく)