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【心の旅(フィクション)】 血まみれの手でありがとう

幼い少女が薄暗い空き地にポツンと座りこんでいました。

「どうしたの?おうちに帰らなくていいの?」

僕は歩み寄り、そう話しかけながら少女を見てギョッとしました。

少女の手は血まみれだったのです。

「大丈夫?ケガでもしたの?」

「うん、平気よ。フクロウおばさんを待ってるだけだから」

「そっか・・・人を待ってるんだね。でも手を洗わなきゃ」

「もう5時を過ぎてしまったからフクロウおばさんが来るまで一歩も動きたくないの」

いまいち事情が飲み込めなかったのですが、少女が大丈夫と言うので僕はその場を去ろうとしました。

「・・・待って・・・おじさん・・・」

遠慮がちに少女は僕を呼びとめました。

「どうしたの?」

「ひとつだけお願いがあるの」

「うん。なにかな?」

「あっちの道路でお犬さんが死んでいるの。おじさん埋めてあげて・・・」

「そっか、わかった。おじさんが埋めてあげるよ」

「ありがとう」

少女の言った道路に出ると子犬が血を流して死んでいました。きっと車にでもはねられたのでしょう。再度ひかれないように道の横のほうに寝かされていました。あの子の手が血まみれだったのはこの犬を道の横に運んだからなのだと気づきました。

死というものにまだ慣れていない少女が無残な犬の亡骸を見てどう思ったのか考えると胸が痛くなりました。

ようやく子犬を埋め終わると時間は6時になっていました。ふと少女のほうを見るとまだ少女は座っていました。少女はこちらを見ていて、その瞳は悲しい光を放ちながらも微かに笑っているようでした。

少女の口が動きました。ありがとうと言っているのだと声は聞こえませんでしたがわかりました。

「ありがとう」

いきなり耳元で声がして僕は驚きました。

声の主は50歳くらいのおばさんでした。この人がフクロウおばさんなのでしょうか。

いろいろと聞きたいこともあったのですが関わらないことにしました。

僕の手が少女と同じように血に染まっていて、それだけで何かわかりあえたような気持ちを感じて僕は満足していました。

なぜか僕もつぶやいていました。

「ありがとう」

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コメント

昔書いたものです。特にコメントはいりません(笑)

宅志さん、こんにちは。
勝手にリンクさせてもらいました~。
昨日の晩、やっと方法がわかったんですよ。(^^ゞ
食事療法とはもしや甲田先生のですか?!

>ねこみちさん
ねこみちさんも甲田先生をご存知だったんですね~

そうじ力といい、僕たち似たようなものにひかれてますね^^

やっぱりそうでしたか!
同じ物に出会ってるって不思議なものですね~。
私は家族と一緒に暮らしているので
1日2食の実践はしてないんですが、
小食にして、間食をやめました。
(たまにつまみますけどね。(^_^;))
お肉は甲田先生を知る前からやめてたので
抵抗なく本は読めましたよー。
松井さんという方がメルマガ出してます。
もうご存知かもしれませんね。
私は有料のメルマガまでとってますよ~。
http://www.2shock.net/

>ねこみちさん
僕は肉なし2食です^^
家族は3食ですけどね(笑)

メルマガは知りませんでしたが甲田先生の素晴らしさを身を持って体験しています^^

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