『星がまたひとつ』
みー君は、とっても無邪気な猫君。今日も空を見つめて何か考えています。
「早く星が見たいなぁ。夜はまだかなぁ」
と、みー君はどうやら星が見たいようです。みー君には夢があります。
それは、あのキレイな星となって空から地上を見下ろしてみることです。
ある日、みー君はお隣のタマ君に相談をしに行きました。
「ねえタマ君、星になるにはどうしたらいいの?」
タマ君は少し考えたあと
「海にいるヒトデ君に聞けばわかるんじゃないかな・・」
と答えてくれました。
「ヒトデ君かあ~。よしっ!」
と、みー君はヒトデ君を訪ねに行きました。
運良くヒトデ君は海岸で日光浴をしていました。
「やあ!ヒトデ君、ボクは星になりたいんだけどどうすればいいのかなぁ?」
みー君が質問するとヒトデ君は
「そんなことならボクらの王様に聞けばわかると思うよ。よし!ボクが王様の所まで連れてってあげるよ!」
と言い海の中へ案内しようとしました。
これは困った、みー君。みー君は水が苦手なのです。
「あの~ヒトデ君・・ボク水ダメなんだけど~・・・」
と、困ったかんじのみー君。
「ははは!心配することないよ。水の中でも息が出来るよ。今のボクは亀さんでキミは浦島太郎さ!」
ヒトデ君が説明してくれました。
みー君とヒトデ君は海を深く深く潜っていきました。
やがてキレイなお城が見えてきました。
「さあ!あそこだよ」
とヒトデ君が五本ある手の一本で指してくれました。
お城に着くと早速みー君は王様に星になりたいということを言いました。
「ほほお!みー君は星になりたいのか。我々ヒトデ族はあの星のかけらなんじゃよ。みー君を星にすることは、いともたやすいことじゃ!」
王様の一言でみー君大喜び。早速、星にしてもらいました。
今のみー君はとっても幸せです。
あのキレイな星となって空を飛んでいるのですから。
「わーい!星になったぞぉ~。うっれしいなぁ~。ボクが星を見て星になりたいと思ったように今度はボクを見て星になりたいと思う人がいるといいなぁ~」
と、夢をふくらませ、また一段と輝きを増していくみー君を見た王様は満足そうに海深くへと帰って行きました。
(中学生のときに書いたやつです^^;)
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