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命を捨てないで

1年間に約40万匹もの犬猫が殺されていると、ねこみちさんのブログの犬猫の殺処分に書かれていました。読んでいたら子供の頃のことを思い出しました。

小学3,4年の頃だったと思います。小学校の横に小さな川が流れていました。その川はドブ川で悪臭漂う最悪の川でした。下校時、その川の橋のところに子供たちが数人集まっていて何やら騒いでいました。気になったので近寄ってみると「猫がダンボールに入れられて捨てられてるの!」と女の子が泣きそうになりながら言いました。川を見てみると確かに小さなダンボールがあり中から子猫の声が「ミャーミャー」とします。次の瞬間、僕は何のためらいもなく下へ降りていき裸足になり悪臭漂うドブ川に入り、子猫の救出に向かっていました。ヘドロがたまっていて最高に気持ち悪かったです^^;
ダンボールを無事取って来て中を確認すると、かなり衰弱していましたがなんとか生きていました。僕は用事があったので、とりあえず僕の役目は果たしたと思い、あとは他の子たちにまかせました。用事を済ませ再びその場所を通ると、さっきとは別の子供たちが子猫を埋めていました。結局死んでしまったんですね。僕が川から救出したことを知らない男の子が「今、子猫を埋めてるんだ!近寄るな!」と怒鳴ってきました。衰弱してたとはいえ死んでしまったことに切なさを感じました。一緒に埋めてあげたかったのですが「近寄るな」と言われ、子猫を川から救出したことを言っても信じてくれないと思い、僕はそのまま家に帰りました。

ダンボールに拾ってくださいと貼り紙をして放置するのも無責任だと思いますが、ダンボールに子猫を入れ川に投げ捨てるというのは明らかに殺意があります。大人の残虐な行為は僕も含め多くの子供たちにショックを与えました。大人は子供に命の大切さを教えなければならないのに・・・捨てられる命などあってはならないことなのに・・・

その日の夜に姉にその話をしました。
「なんで助けたの?苦しむ時間が延びただけだよ、かわいそうに」
と言われました。

僕は悪いことをしてしまったんだろうか・・・子供の僕は苦しみました。

苦しむ時間が延びたというのは「死んでしまった」という結果から導かれた考えであって、助けることで一命をとりとめその後誰かに飼われ幸せになる可能性もあったわけです。今の僕ならわかります、それは正しかったと。

とりあえず僕は、正しいことをしたのに誰にもわかってもらえず苦しんだ子供の頃の僕の傷ついた心を抱きしめ癒すことができました。思い出すきっかけをくれたねこみちさんに感謝します^^

そして、みんなが命についてしっかり理解してからペットを飼ってくれるような世の中になることを切に願います。

「命」 は 「物」 ではありません。捨てないで欲しいです。

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命を捨てないでを参照しているブログ:

コメント

目の前に傷ついた動物がいれば、
助けたいと思うのが、本当だと思います。
私も子供の頃、捨て犬を拾って来て
怒られた記憶がありますね。
でもその子犬は近所のおじちゃんが
「タロウ」と名付け、大事に飼ってくれました。
すごくうれしかったですね。(^_^)

>ねこみちさん
そういえば子供の頃ってノラ犬とか多かったですよね。
うちは動物病院だったので怪我をしたノラ犬とかもよくきていました。回復後、飼ってくれる人がでてくるときもあったし保健所に行かなくてはいけないときもありました。切ないですよね。

たまに怪我をした野生動物たちもきましたが回復したら野生に戻すだけなので犬猫より幸せなのかもしれませんね。山鳩と間違われて猟師に撃たれたタカが来たこともありました^^;

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