インナーチャイルドってよく耳にしますよね。
レイキの自己ヒーリングを行っていると、たまに忘れていた子どもの頃の記憶がよみがえることがあります。先日も一つ子どもの頃のことを思い出しました。
小さいとき、いつも一緒に遊んでいた幼馴染の姉弟がいました。しかし、親の転勤でその幼馴染は引越していきました。いつも遊んでいた友達を失い、僕の心はポッカリと穴があいたようでした。そんな僕の気持ちを察したのか、近所に住む一つ年上の、さとみちゃん(仮名)というお姉さんが僕を弟のようにかわいがってくれて一緒に遊ぶようになりました。とても優しくて本当の姉のように慕い、楽しく遊びました。ところがある日、さとみちゃんの同級生だという男の子二人に呼び出され「イチャイチャして気にくわねぇ」とか色々言われ、もう一緒に遊んだらいけないぞと言われました。その頃の僕はまだ恋愛感情だとかわかりません。ただ優しいし楽しいから一緒に遊んでいただけです。意味がよくわかりませんでしたが、僕はいけないことをしていたんだ・・・と思い、それからさとみちゃんと遊ぶのをやめました。その数週間後、さとみちゃんも引越していきました。
母「今日さとみちゃんが引越していくみたいだけど見送らなくていいの?」
僕「うん・・・」
母「あんなに仲が良かったのに、どうしたの?」
僕「うん・・・いいんだ・・・」
子どもだった自分には物事の整理がつかず頭の中は混乱していました。今まで一緒に遊んでくれたさとみちゃんに一言「ありがとう、さようなら」って言わなきゃいけない・・・でも、それもいけないことなのかもしれない・・・。引越さないで!また一緒に遊びたいよ!でも遊んだらまた怒られる。胸が苦しい、つらい、つらい、つらい。
やがて時はたち、すっかりそのことは忘れてしまっていました。でも、あの頃の子どもだった僕は心の奥の奥で今まで泣き続けていたんです。レイキのヒーリングによって見つけ出すことができました。あとは癒してあげるだけです。子どもの頃は意味がわからなかったことも今なら理解できます。あの頃の自分と自分に関わった人たちの気持ちになって物事を考えてみます。そして全てを受容し許します。思い出したからといって「あいつら、許さない!」などと怒りや憎しみを抱いては癒されるものも癒されません。怒りや憎しみから幸福は生まれませんから。辛かった子どもの頃の自分の気持ちを理解して共感して、その出来事の本当の意味を教え、あとはレイキのシンボルとマントラを用いてインナーチャイルドを癒します。シンボル、マントラというのはレイキのセカンドディグリー以降で教えてもらえる、ちょっとした魔法(魔法と言ったらおおげさですが)のようなものです。
今まで、いくつかインナーチャイルドを癒してきましたけど、きっとまだまだ心の奥にいるような気がします。
皆さんの心の奥には泣いている子どもは、いませんか?
もう届くことはないけど言い忘れていたこと
「さとみちゃん、一緒に遊んでくれてありがとう!嬉しくて嬉しくて楽しかった!それなのに、さようならを言わずにごめんなさい!」
僕の胸の中のさとみちゃんには届いたみたいで「いいよ。もう苦しまないでね」って、あの頃と同じ優しい笑顔で答えてくれました。